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アシタノカゾク
¥1,500
『アシタノカゾク』 著者:足立桃子 / イラスト:コマツサトミ 出産や子育ても考える年齢になり、それは思い通りにならないことであると日々感じていますが、子どもと暮らすということには、いろいろな選択肢があるのだと知りました。 血縁だけが家族ではなく、いろいろな形があるのです。 読みやすい軽快な文章で、コンパクトな文章量のためどなたも読みやすいかと思います。 1冊1冊手作りで作られた思いのこもった素敵なZINEです。 (以下著者説明文より) 自分が里親という言葉を知ってから 実際になった今までを振り返りながら 得た知識、経験、気持ちの変化 などを私の頭の中にある少ない言葉で 一冊の本に綴りました。 ページ数はそんなに多くないので 誰でも読みやすくなってると思います。 里親って聞いたことあるけどあんまり知らない 里親ってどうやったらなれるのか などなど ちょっと気になった方はぜひ! 著者プロフィール---------------------------- 足立桃子(あだち・ももこ) Instagram:@gasakibase_decchi
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それはただの偶然
¥1,540
『それはただの偶然』 著者:植本一子 「これから私たちは別々の道を歩む。一緒に生きていこうぜ、というメッセー ジを伝え合える人を、それぞれが探し始める。」 (植本一子『それはただの偶然』より) 人との出会いや関係は、交差点のようにすれ違ってはまた交わる。それはすべてただの偶然で、意味のあるものにするのは自分次第なんだよなあ、とぼんやりと考えました。 「一緒に生きていこうぜ」ってなんていい言葉なんだろう。「愛してる」とか「いつもありがとう」とかそういうのでもいいかもしれないけど、偶然の出会いの中でもこの言葉を伝え合える人を見つけるのは、人生においてすごく重要なことだと感じました。 赤裸々に描かれる植本さんの感情に触れると、自分と重ねてヒリヒリしたり、情景を思い浮かべてほっこりしたり、1本の映画を見終わったような読後感です。 そして、私も猫と暮らしているので、「ねこのきもち」はグッとくるものがありました。猫は生きてるうちに一度だけ人間と話すことができるとどこかで聞いたことがありますが、不思議なことに寄り添ってほしい時は横で丸くなっていたり、話しかけたら返事をした気がしたり、実はいつも言葉をわかってるんじゃないの?と思う時があります。実際どうなの?猫よ。 「高橋さんのこと」では、ムニブックスでもお取り扱いさせていただいている『夏の感じ、角の店』の著者、『予感』の高橋さんとのエピソードが書かれています。 https://shop.munibooks.jp/items/99278168 ぜひ2冊合わせて読んでほしいです。 (以下著者説明文より) いつか別れる日のために どこまでも一緒に歩いた わたしたち 自費出版で初めてエッセイ集を作りました。 今年の春に事件に巻き込まれてしまい、かなり苦しい日々を過ごしてきました。 生きることさえ諦めそうになったけれど、書くことはそんな自分を助けてくれました。 夏から秋にかけて書いた7篇と併せて『文學界』『ベストエッセイ2024』に掲載された1篇、少しの詩を載せています。 もくじ 一緒に生きていこうぜ 春 小森さんと私 タトゥーを入れる それは愛と呼ばれる何か 新しい友達 高橋さんのこと お葬式のメンバー ねこのきもち 私たちの本当の終わり あとがき 植本一子 出版年表 著者プロフィール---------------------------- 植本一子(うえもと・いちこ) 写真家。1984年、広島県生まれ。2003年、キヤノン 写真新世紀で優秀賞。2013年から下北沢に自然光を使っ た写真館「天然スタジオ」をかまえる。主な著作に『かなわ ない』『家族最後の日』『降伏の記録』『フェルメール』『台風 一過』『うれしい生活』『愛は時間がかかる』などがある。
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目をあけてごらん、離陸するから
¥1,650
『目をあけてごらん、離陸するから』 大崎 清夏(著) / リトルモア / 四六判変形並製 / 216P 穂村弘さん絶賛! 「驚くべき希望の書。 頁を開くと、無表情な自分の胸に何かが熱く流れ込んできた。 その優しさとめちゃくちゃさに、びっくりして笑ってしまいました。 そうか、私も、どこで何をしてもいいのか。」 (オビ文より) - - - あなたの言葉よ、どうか無事で──。 会社を辞め、身ひとつで詩を書いて生きることにした。 地球のあちこちで、言葉に翻弄されて立ち尽くし、言葉に勇気づけられて歩き出す。 中原中也賞受賞の詩人が、小説とエッセイで描く“魂の解放”。 一日の終わり、テラス席で深呼吸をして書きはじめる。/映画祭で来日した大スターの、通訳のあの子の涙。/元同僚の本棚に『フラニーとズーイ』を見つけたら。/海外の詩祭に参加し、エネルギッシュな詩人たちに刺激を受ける。/友人のダンサーに「一緒にメコン川を眺めよう」と囁かれ、ラオスのフェスティバルへ。/象形文字の故郷を見てみたくなって広州へ。/ベルリンで恋した古書店で詩の朗読会をしたいと申し出る。/旅先ですっかり山の虜になる……。 あちこちで出会いに胸を熱くした瞬間を書く。書くことであたりまえの自分でありつづける。 詩的な小説と散文、旅のエッセイを編みこんだ、大崎清夏の親密で、自由で、喚起力ゆたかな言葉と物語に親しむ一冊。 心に火を灯す言葉の、詰め合わせギフト。 〈初の小説!傑作3篇を収録〉 ~ ~ ~ ~ ~ 誰かのことばで覆い尽くされた世界は息苦しいけれど、私たちは流転のなかにいるのだから、 きっと雲が晴れるようにそこここでことばは欠け、ことばの意味もあちこちで欠けて、風が入ってくるはずだ。 その風について正確に書き記すことができたら、もしかしてそれは詩なのかもしれない。 (「意味の明晰な欠け方について」より) ~ ~ ~ ~ ~ 目次---------------------------- 目をあけてごらん、離陸するから ・ヘミングウェイたち ・シューレースのぐるぐる巻き ・フラニー、準備を整えて(小説) ・雷鳥と六月(小説) ・呼ばれた名前(小説) 歌う星にて、フィールドワーク ・アメリカ大陸を乗り継ぐ ・あなたの言葉よ ・航海する古書店 ・音読の魔法にかかる(ウルフのやり方で) ・広州の鱈 ・はじめてのフェスティバル ・神様の庭は円い ・意味の明晰な欠け方について ・おうちへ帰る人 ・うれしい山 ・プラネタリウムが星を巡らせるとき ハバナ日記 少し長いあとがき かっこいい女に呪われて (リトルモア説明文より) 著者プロフィール---------------------------- 大崎 清夏(著) 1982年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。 2011年、ユリイカの新人としてデビュー。第二詩集 『指差すことができない』で中原中也賞受賞。 著書には詩集『地面』(アナグマ社)、『新しい住みか』(青土社)、『踊る自由』(左右社)、絵本『うみの いいもの たからもの』(山口マオ・絵/福音館書店)ほか。 ダンスや音楽、美術といった他ジャンルとのコラボレーションも多数手がける。 ロッテルダム国際詩祭をはじめ世界各地の 国際詩祭への参加を通じて出会った海外現代詩の翻訳・紹介を少しずつ推し進めている。