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『それはただの偶然』
著者:植本一子
「これから私たちは別々の道を歩む。一緒に生きていこうぜ、というメッセー ジを伝え合える人を、それぞれが探し始める。」
(植本一子『それはただの偶然』より)
人との出会いや関係は、交差点のようにすれ違ってはまた交わる。それはすべてただの偶然で、意味のあるものにするのは自分次第なんだよなあ、とぼんやりと考えました。
「一緒に生きていこうぜ」ってなんていい言葉なんだろう。「愛してる」とか「いつもありがとう」とかそういうのでもいいかもしれないけど、偶然の出会いの中でもこの言葉を伝え合える人を見つけるのは、人生においてすごく重要なことだと感じました。
赤裸々に描かれる植本さんの感情に触れると、自分と重ねてヒリヒリしたり、情景を思い浮かべてほっこりしたり、1本の映画を見終わったような読後感です。
そして、私も猫と暮らしているので、「ねこのきもち」はグッとくるものがありました。猫は生きてるうちに一度だけ人間と話すことができるとどこかで聞いたことがありますが、不思議なことに寄り添ってほしい時は横で丸くなっていたり、話しかけたら返事をした気がしたり、実はいつも言葉をわかってるんじゃないの?と思う時があります。実際どうなの?猫よ。
「高橋さんのこと」では、ムニブックスでもお取り扱いさせていただいている『夏の感じ、角の店』の著者、『予感』の高橋さんとのエピソードが書かれています。
https://shop.munibooks.jp/items/99278168
ぜひ2冊合わせて読んでほしいです。
(以下著者説明文より)
いつか別れる日のために
どこまでも一緒に歩いた
わたしたち
自費出版で初めてエッセイ集を作りました。
今年の春に事件に巻き込まれてしまい、かなり苦しい日々を過ごしてきました。
生きることさえ諦めそうになったけれど、書くことはそんな自分を助けてくれました。
夏から秋にかけて書いた7篇と併せて『文學界』『ベストエッセイ2024』に掲載された1篇、少しの詩を載せています。
もくじ
一緒に生きていこうぜ
春
小森さんと私
タトゥーを入れる
それは愛と呼ばれる何か
新しい友達
高橋さんのこと
お葬式のメンバー
ねこのきもち
私たちの本当の終わり
あとがき
植本一子 出版年表
著者プロフィール----------------------------
植本一子(うえもと・いちこ)
写真家。1984年、広島県生まれ。2003年、キヤノン
写真新世紀で優秀賞。2013年から下北沢に自然光を使っ
た写真館「天然スタジオ」をかまえる。主な著作に『かなわ
ない』『家族最後の日』『降伏の記録』『フェルメール』『台風
一過』『うれしい生活』『愛は時間がかかる』などがある。
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